フィンランド・ノルウエー北部を訪ねて
2019/7/228/8

 20201月23日 清岡 記

 

 

高木さんの提案で、フィンランド・ノルウエーをレンタカーで廻ってみました。

 

 フィンランドでは、有料高速道路はなく、2車線道路は最高速度120km、一般道は100kmのため、大型のキャンピングカー等とすれ違う場合、道路ぎりぎりまでよける必要がある。路側帯が狭いため、横で見ていてもヒヤとする。また、トナカイ?注意の表示が至る所にあり、特に北部では何回か道路上でトナカイを見かけた。ガソリンは、無人のスタンドが無数にあり、カードで給油する方式で、ほとんどのスタンドがカード払い。なお、レンタカーがVWのディーゼル車で、総走行距離が4915kmになったため、排気対策用のAdBlueの補充表示が発生し、途中で一部補充しても、後半はずっと警告ランプがつきっぱなしになっていた。

 国立公園は、立派なビジターセンターのある所や、看板とトレイル表示板だけのところもある。また、公園内に、山小屋のあるところもある。トレイルは、森と湖の国のため、割と平坦なコースが多いようだった。ただ、北部は小さな山が多くある。

 ヘルシンキ周辺以外は、町毎に川や湖の傍にキャンプ場があり、多くの場所でキャビンも併設されていた。キャンプ場には、コンロ、食器等の準備された食事棟とシャワー棟があり、キャビンは、キッチン、食器、トイレ、シャワー、寝具、場所によってはサウナ室が準備されている。

 食事は、スーパー等のバイキングコーナーや、ガソリンスタンドで取ることができた。

 
北欧ルート図

 

 

7/22    

ヘルシンキ空港で集合し、レンタカーを借りてすぐ出発の予定が、荷物を積んでみると予約した車が小さすぎたため車種を変更したり、GPSの対応等で、初日の宿泊予定地アラウンコ到着が夜遅くなってしまった。キャンプ場と思われる窓口も締まっており、そばのハメーンリンナのホテルに急遽泊まることになる。白夜で明るかったのが、幸いした。

 

7/23

旅行準備等のため、今日は定着。アウランコに戻り、キャンプ場を探すが見つからず、湖そばの貸キャビンを予約し、岸辺を散歩する。ハイキングコースの途中には火のおこせる小屋もある。

食料、ガスボンベ等を市内で購入する。

 

7/23アラウンコ散策

7/24ラウマ市街


7/24
キャンプ場

7/25展望台から

 7/24

世界遺産:ラウマ旧市街を見学し、ボスニア湾岸を北上する。キャンプ場は、大きい町には大体あり、カスキネンの町のキャンプ場にテントを張る

 


7/25
展望台から

7/25

バーサからボスニア湾の世界遺産:ヘーガ・クステンとクヴァルケン群島の一部である半島北端のブジョルコビーの村の展望台でお薦め。海と、島が何層か続く珍しい光景。トレッキングルートも多数あり、地図によるとボートで島を渡るコースもあった。

夜はココタのキャンプ場でテントを張る。

 

7/23ハイキング

7/23ハイキング

 


7/23
頂上

7/25

バーサからボスニア湾の世界遺産:ヘーガ・クステンとクヴァルケン群島の一部である半島北端のブジョルコビーの村の展望台でお薦め。海と、島が何層か続く珍しい光景。トレッキングルートも多数あり、地図によるとボートで島を渡るコースもあった。

夜はココタのキャンプ場でテントを張る。

 

7/28 ハイキング

7/28 ハイキング

7/28 サーナ山

7/27

 川沿いに北上し、ムオニオの町から、オウナス国立公園に入ってみる。公園の表示はあるが、ビジターセンター等は見当たらない。道路横に標識があり広場になっているところから、山に入る。後で地図で確認するとヤリアキ山540mのようである。下部は乾いた苔と針葉樹、上部は平らで、岩と水を含んだ草地、所々に松の生えたなだらかな山である。

 川沿いのムオニオのキャンプ場にテントを張る。傍でキャンプしていた夫婦のアコーデオンを聞かせてもらう。夜は管理棟のバーで、キャンプの人とビールを味わう。

 

 7/28

 朝はひどく冷え込んできた。

 北上を続け、平地が続くためいつのまにか分水嶺を越えていた。正面に小高い山が見え、道路傍にパーキングがある。この山は、レウツバラ・レアブレンバリ山660mのようで、何人かが降りてきたので、登ってみる。灌木帯に道はついているが、はっきりした道にはなっていない。ただ、迷うわけでもないので、大きい岩場の間の草地を縫って、頂上に向かう。ここも、上部は平たんな岩場になっている。

 国境の町キルピスジャブリ          にビジターセンターがあり、その先に高い山が聳えている。登山口に、キャンプ場があり、今夜はここのキャビンに泊まることして、今井さんはサーナ山713mにトライする。時間は遅いが陽が長いのか登る人は多い。

 

7/29 キャンプ場から

7/29

 今日は、はっきりしない国境を越え、ノルウェーに入る。ここからは、道は下り気味になり、遠くに雪山が見えてくるようになる。北極海添いの道路をトロㇺスに向かう。

 北極博物館を見学後、ツアー等を探すが高価でもあり、郊外の高台にロープウエイで上がり、市内を見渡す。風が強いので早々に退散し、今夜の宿を探す。来た道路を戻りながら、キャンプ場の表示を参考に、海岸から少し入ったオテレンのキャビンに泊まる。両岸に山に囲まれた山間のため、キャンプ場があるか心配だった。

 

 

 

 


 

7/30 アルタ岩絵

7/30

北極海添いをアルタに向かう。半島沿いに、岸辺を廻っていく。遠くに雪山は見えるが、水深は浅く、フィヨルドのような地形にはなっていない。途中には、白い海岸線もあり、美しい。

アルタ           の世界遺産:岩絵博物館を見学する。2か所あるそうであるが、1箇所で切り上げる。屋外で良く岩絵が残っていると感心したが、着色しているとのこと。

宿泊は、アルタのキャビン。

7/31 トナカイ

7/31 ノールカップへ

7/31    

ヨーロッパ最北端?ノールカップ見学のため、ホニングスボーク         に向かう。アルタからは高原の半島を横断する。ルッセネスに近くなって、初めてトナカイを近くで見る。よく見ると鈴をつけていた。ホニングスボークまでの海岸線は、道も細くなり道路工事中の場所もあり気を遣う。

ホニングスボークから、ノールカップまでは半島の上に上がり、荒涼とした道を向かう。近くになると、霧も出てきて、入り口が渋滞している。入口のホールは立派ではあるが、外は霧で何も見えない。入場料を払うと、一晩キャンプできるそうである。

ノールカップをでると、すぐ霧も晴れてくる。途中には、キャビンがいっぱいあるキャンプ場が多くあった。

ルッセネスの海岸にあるキャビンに泊まる。丁度引き潮のため、海岸で貝を探すが小さいムール貝しかなかった。

 

 

8/1 サーメ博物館

8/1

カラショークを経由して、フィンランドに戻る。カラショークは、北欧のサーメ人の首都で、サーメ博物館を見学する。衣装はカラフルで、木製のルアーセット等もあった。

イナリ経由でサーリセルカ周辺のキャビンを探すが見つからない。国立公園でもあり、トレイル表示板もあるが、スキーリゾートのようで泊まれる場所がない。

先に進んでいると、途中の橋のたもとにキャビン表示があり、キティネンのキャビンで泊まる。

 

8/2 オウランカ国立公園

8/2 オウランカ国立公園

8/2

ケミヤルビ経由で南下し、オウランカ国立公園に向かう。ビジターセンタまでは、広い道路を建設中で道は悪いが、食堂付きの立派なビジターセンターがあった。ここのハイキングコースは、針葉樹に囲まれた川沿いのコースだ。ただ、川は落ち葉のタンニンで、茶色く濁っている。ロシア国境に行けそうな車道があったが、閉鎖されていた。

今夜は、途中の表示を参考に、国道からだいぶ入ったオパツスケクスのキャビンで泊まる。ここには、キャビンにサウナ設備があった。

8/3 コリ国立公園キャビン

 

8/3

カヤーニを経由して、コリ国立公園に向かう。ビジターセンタから、頂上まで少し歩く。ここは大きい岩が連なり、間にハイキング道がついている。頂上からは、松島のように広い湖面に島が点在した光景が見え、大観光地になっている。

ビジターセンターでキャビンを借りる。地図をもらいキャビンを探すが、見つからない。現地の人に何回か聞き、1時間以上うろうろしてやっとキャビンにたどり着く。

予約したキャビンは、1グループに電気付きの2階建ての宿泊棟、屋外トイレ・薪小屋、サウナ小屋、カヌー小屋、キャンプファイヤ場所があり、周りには何もない。ただ、水道が無い。湖の茶色い水を汲んでいると、そばの土管に柄杓があり、土管に染み出した水(少し茶色い)を使うことが分かった。夜は、薪もいっぱいあるので、キャンプファイヤーを楽しむ。

8/4 コリ国立公園

 

 

8/4

 午前中は、再度、コリ国立公園のハイキング。

 午後は、ヨエンスーを経由して、サボンリンナに向かう。サボンリンナ郊外のキャンプ場のキャビン泊り。

 

8/5 オラビイ城

8/5

サボンリンナのオラビイ城に向かうが、入場時間前のため、前の公園で一休み。城の入り口の橋は浮き橋になっており、観光船が通る時、回転して船を通過させている。時間があるので、港まで歩くと、運よく2時間の湖沼クルーズ船があり、かなり古い観光船でクルーズを楽しむ。城は、内部は暗く、階段は歩き辛いが、レストラン等もある。

少し暖かくなってきたので、ジュバのキャンプ場では、テントで過ごす。ここには、広い燻製小屋?があり、座布団付ベンチが火床の周りを囲んでいる。何人かは、ここで焚火を楽しみながら一夜を過ごす。

 

8/5 クルーズ

8/5 ジュバキャンプ場


8/6
 レポベシ国立公園

 

8/6 レポベシ国立公園

 8/6

南部の海岸に向けて南下し、途中のレポベシ国立公園に立ち寄る。入口は、トレイルの表示板とトイレのみである。針葉樹に囲まれた湖の周りを、廻る。トレイルは乾いた苔と、大岩が点在している。適当なところで切り上げて折り返す。湖の入口には、カヌーが数台置いてあったが、湖上には見えなかった。

コウボラ郊外のキャンプ場でテントを張る。ここは、遊園地も兼ねていて、にぎやかである。前の湖からは、カモが上陸し傍まで寄ってくる。

 

 

8/7 ハミナ

8/7

明日は帰国のため、バルト海沿いのキャンプ場で過ごすため、海岸沿いの観光地ハミナに立ち寄る。昔はロシア国境との要塞都市のようであり、周りは城壁が残っている。ヘルシンキに近づいてきたためか、周辺でキャビンを探すが、見つからない。

しようが無く、ヘルシンキを越えて、西部のヌークシオ国立公園に向かう。GPSのルートでは公園内の通行禁止のルートが表示され、行き止まりになってしまっていた。運よくトレッキングに来た犬連れの青年に、別の道を教えてもらう。大きく戻り、公園内のゲストハウスには到着するが、管理事務所がわからない。

諦めて、海岸の方に行けば宿があると思い、車を走らせるが、チェックイン時間過ぎで無人になっていたり、満員等で泊まる場所がない。ネットで探したカーリスのロッジに向かうが、ここも管理人が上在。運よく隣の人が管理人と連絡を取ってくれたため、何とか最後の日には、ロッジに泊まることができた。景観もよく、ゆっくり泊まりたい宿だった。

8/8 ロッジ

8/8 ロッジ

8/8

空港へ向かう前に、郊外のスーパーで買い物をする予定が、いつの間にか空港まで来てしまった。しかも、今度はレンタカーを返す場所がわからなくなってしまった。空港の周りをぐるぐる回り、GSPの設定と格闘しながら、何とか空港のレンタカー駐車場に戻ることができた。

車の返却は、フルサービスに加入していたためか、何のチェックもなく駐車場の担当者に鍵を渡して終了であった。

 

 




トップページへ戻る